ソウル市はソウルの街を歩くウォーキングツアーを企画していて、23種類のコースが用意され希望日の3日前までにi Tour Seoul(ソウル観光公社)に申し込むと日本語や英語などの外国語ができるボランティアのガイドが無料で観光地や名所を案内してくれるんです。
2日目の午前中にソウル市庁舎を見学するトントン(通通)ツアーに事前申し込みして参加してきました。
何故、ソウル市庁舎見学に?
旧ソウル市庁舎は日韓併合時代の1926年に京城府庁舎として当時、最高の日本の建築技術で作られた建物です。
小生が初めて韓国を訪れたのが2003年。
もっと前に行っておけば良かったと後悔するのは1995年に壊された旧朝鮮総督府庁舎を見れなかったこと。
けっして右寄りでは無いですが、日本がアジアに残した遺産は見て歩きたいという思いがあります。
で、今回は家族と一緒にソウル市庁舎を見てみようと。
しかし、完成来、何度か見てる旧市庁舎を飲み込むような新庁舎のデザイン。
通称、津波と呼ばれていることは東日本大震災で多くの犠牲を出した日本人としては哀しいことです。
ただ、裏返すと日韓併合時に朝鮮王朝の景福宮を覆うように朝鮮総督府を建造したことは韓国民にとっては許し難かったのは、この日本が作った旧庁舎を新庁舎が飲み込むデザインに表れてるのかもしれません。
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地下鉄の市庁駅4番出口から直結する市庁に入ると市民聴と呼ばれるホールが集合場所。
そこに本日のガイドを務めてくれる女性のガイドさんが待っていてくれました。
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はじめにガイドさんの自己紹介とソウル市庁舎の概要を説明してくれました。
新庁舎は韓屋をモチーフに設計されたとのこと。
う~ん、韓屋なのかな?
元々は旧市庁舎を取り壊し新庁舎を建てる計画に韓国の文化財庁が待ったをかけて全壊を免れた経緯があるはず。
実際、ソウル市民も長年親しんだ旧市庁舎に愛着があるのも事実のようだ。
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保存が決まってから、この歴史的建築物を保護するために相当の補強がなされたようです。
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旧い窓枠や柱等が展示されています。
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旧市庁舎の屋上から垂直の位置に光化門が位置します。
反対側は南大門です。
朝鮮王朝時の漢陽の城郭の区割りの中枢は日韓併合時の京城府では総督府に繋がる道だったんですね。
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素晴らしい吹き抜けの階段。
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かってのソウル市庁舎。
全部が壊されなくて本当に良かったです。
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ここは旧市長室に繋がる会議室。
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そして旧市長室。
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ソウル市庁は大統領への途。
李明博氏もこの席から大統領に。
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ホールで目に入ってしまったのは日本海の名称が韓国の呼称である東海を表示したイタリアの地球儀。
韓国は、こういうプロバガンダは自国の航空機のナビにまで表示される。
日本人からすれば正直、ここでもなんだと思ってしまうのである。
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しかし、改めて素晴らしい建造物である。
吹き抜けを見てわかると思いますが1階までの大理石と新築した地階への階段を見比べれば、日本が最高急な建造物を築いたことが一目瞭然。
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City Hallに相応しい円柱。
現在、残された旧庁舎は図書館として市民に利用されています。
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旧市庁舎正面。
「おひさま。ありがとう遅くまで待ってくれて」って書いてあるポスター。
どういう意味だろう?
ちょっと前には、ここに慰安婦問題のポスターが掲げられていました。
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旧市庁舎に覆いかぶさるような新庁舎。
正直、このコントラストに調和性や美しさを感じません。
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初めて中に入りましたが、普通の建造物を包むように外郭があるんですね。
そして垂直庭園と呼ばれる壁面沿いにに拡がるグリーン。
14種約7万本の植物が室内の汚染物質と粒子状物質を取り除き、温度・湿度を調節するそうです。
外の印象と中の印象がまったく異なる建物なんですね。
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ソウル市庁舎のシンボル「メタ叙事‐ソボル」は、2千年にわたる韓国の首都ソウル歴史を光と道と渦で表現した作品なんだそうです。
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エレベーターで上層階に上がると近未来都市のような錯覚。
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ソウル市長室のあるフロアにやって来ました。
現市長の朴元淳氏の等身大パネルと実際の市長室の雰囲気をコンパクトに再現したそうです。
ここを案内されてる時に偶然にも市長室から朴市長が出て来まして…
ガイドさんが珍しいことですよと声掛けをしてくれて記念写真を一緒に撮っていただき握手をさせていただきました。
その時は、2日後に朴市長が慰安婦像を乗せて運行するソウルのバス会社の視察に出かけ慰安婦問題の日韓合意の見直しについて語るとは思いもしませんでしたので帰国して家族で、ニュースを見た時には何だか握手もしたのに残念な思いでいっぱいに。
朴槿恵氏弾劾審判後の大統領選挙に出るとまでいわれた方ですが、検事時代に昭和天皇を慰安婦連行で起訴したりと反日強硬派なのも帰国して改めて知りました。
ま、韓国にも親日の方は多数いられます。
ただ、政治的に親日色を強く国内に見せれば致命傷になりかねませんから反日色は強くなるんでしょうが。
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ちょっとしたサプライズからツアーに戻ります。
実は市長に会い、いちばん興奮してたのはガイドさんでしたw
新庁舎側から旧庁舎のカットされた部分が見られます。
何だか歴史的な建造物を切り刻まれた姿は哀しいです。
こういう建物ひとつにも複雑な日韓関係が入り込む。
日韓併合時代は韓国人からすれば日帝支配下の屈辱の時代なんだということは解らない訳ではありません。
ただ、現代になっても良いことへの評価がされず全て反日の名の下に消し去ろうとするのでは、いつまでも日韓関係は未来志向にはなりえないと思います。
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新庁舎。
立派な建物だと思います。
しかし、失ったものも少なくは無いんじゃないだろうか?
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新庁舎を建てるにあたり、朝鮮王朝時代の遺跡が発掘されたそうです。
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漢陽の都の区割りからは食器やオンドルの跡が。
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足下には実際の昔の漢陽の生活道路。
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そして、秀吉が朝鮮出兵した頃の武器の塊。
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こちらは短筒と弾丸。
過去を忘れない事は大切です。
しかし、解決を目指して交わした日韓合意を破棄してでも新たな問題解決を迫ろうとする韓国。
いちばん近い隣国であるはずなのに未来志向の日韓関係とは、ますますかけ離れて行くばかり。
何十回と韓国を行き来するほど韓国が好きになった小生でさえもため息が出てしまいます。
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ソウル市庁舎のトントンツアー。
1時間半ぐらいのコースです。
韓流やショッピングばかりじゃない韓国を知るのにおススメします。
現在の韓国と日本の残した韓国を知ることができると思います。
詳しくはソウル市のWEBページからどうぞ>http://seoulcitizenshall.kr/docent/web/jpn/jweb001.html